ゴルフレジデンス
Gets Architects
建築家
Gets Architects
メーカー
JUNG, Lutron, Toto, Villeroy & Boch
照明デザイナー
Atmosphere Lighting
主任建築家
Gerard Tambunan
インテリアデザイナー
GeTs Architects
設計チーム
Aleicia Vidya, Josua Raharjo, Dian Xu, Edward Limantoro, Diana Pardede
写真撮影
Fernando Gomulya
敷地
545 m²
面積
880 m²
竣工年
2019
所在地
ボゴール、インドネシア
カテゴリー
住宅
建築家によるプロジェクト解説。
ゴルフ場への眺望と日射の入り方を重視し、GolFN Houseのボリューム構成は、横断方向の切断から始まった。
その切断によって上部のボリューム同士に鋭い交差が生まれ、住宅の向こうに広がるゴルフ場の豊かな景観と、遠くに望むサラク山を正面に捉えて切り取っている。
ゴルフ場は、砂丘の砂漠景観という親しみのある風景の取り込みへと変わる。
両者は色合いこそ異なるものの、緩やかな勾配は似ている。そこに、通行地役権のための空間を計画し、建設する理想的な場所が生まれる。
思慮深いデザイン
GolFNの素材は上部ボリューム全体に独自の方法で用いられ、その結果、大きなレーザーカットのボックスがガラスのボリュームの上に浮かんでいるように見える。
施主はサウジアラビア出身だが、住宅にサウジ文化を想起させる装飾を施すことは望まなかった。そのため、レーザーカットのボックスは、現代的で多用途な住宅の個性的なパターンを表現している。
GolFNへの到着動線は、住宅右側に設けられた開放的なスロープを通る。上部の半透明なレーザーカットボリュームがその動線を隔てている。垂直・水平のアルミ製日除けパネルを組み合わせ、トンネル状の形態を構成した。
その結果、驚くべき光の効果が生まれる。さらに、激しい雨滴を分散させ、この住宅ならではの自然な水景をつくり出している。
施主がこの家で快適に年齢を重ねられるよう配慮した結果、スロープとリフトを備えた、同一レベルで連続する段差計画が必要となった。そのため、スロープを歩いて通り抜ける際に、ふさわしい玄関の雰囲気を生み出す必要があった。
雨を好む施主は、レーザーカットのマスをガラス屋根で覆うことを望まなかったため、外部空間が内部化されているのかどうかには曖昧さが残る。施主は、なぜインドネシア人の多くが雨に濡れるのを好まないのかとさえ疑問に思っている。
空間のヒエラルキー
2人の子どもを持つ夫婦のために設計されたこの現代的な聖域は、温かく親密な住まいであると同時に、大家族を迎える空間でもある。そのため内部空間には、各レベルを通じた異なる方向性と用途に対応するヒエラルキーがある。1階は半プライベートなプログラム、3階はプライベートなプログラム、2階はパブリックなプログラムで構成されている。
ウッドデッキと屋上庭園へと続く2階のリビングルームでは、引き違いのガラス戸を完全に開けられる。内外の領域の境界を薄め、自然の中にある安らぎの雰囲気を保つためである。
ストライプ状のプランターボックスとガラス屋根を組み合わせた特徴的な構成は、下のカーポートに自然光を導くキャノピーとしても用いられている。レーザーカットボリュームのアクセントは、リビングエリアの天井を通して内部に現れる。また、ボックスが外部から内部空間へ切り込んでいるようなイメージも生み出している。
リビングルームには隣接するダイニングエリアがあり、外の緑とも視覚的につながっている。しかし、空間のヒエラルキーは、天井から照らされた優雅な透かし彫りのキャビネットによって分けられている。
1階には1,150 m²の屋外オアシスがある。研磨仕上げの石壁、ウッドデッキ、レーザーカットのアルミ製パーゴラで覆われた大きな吹き抜け、反射池、樹木が組み合わされ、多目的エリアとゲストベッドルームエリアへと続いている。
これらの空間には、特注のウッドデッキのニッチや、長年にわたって集められた大家族の思い出の品を置くための座席エリアが丁寧に設けられている。また、2つ目のエリアには、下のレベルをのぞき込めるポーチとして利用できる特別な場所もある。
施主が人混みに加わることなく1階と垂直方向に交流できるように設けられている。3階のバルコニーにある可動式レーザーカットアルミパネルによって、各室の開放性を調整可能かつ柔軟にしている。主寝室とファミリールームのバルコニーは、これら3つのマスを並置することでつくられている。
光を多く取り込む閉じた空間は、可動式アルミ日除けパネルで覆われている。研磨仕上げの石、グレーの大理石、木材が、余分なパターンを好まない施主の精神に着想を得たコンセプトを体現している。
施主はこう語っている。「私にとって、デザインにおける装飾は本質的に装飾的なものなので、主要な要素ではありません。最も重要なのは、空間そのものの価値と感覚です。」


























